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設備保全の見える化とは?メリットや手順、注意点を解説

2024年05月24日

設備保全は人頼みになりやすく、人手不足に陥る多くの企業では、悩みの種になっています。この記事では、設備保全の見える化についての基本情報や、設備保全が難しい3つの理由、見える化する4つのメリット、手順について解説しています。自社の設備保全を改善したいと考えている人は、参考にしてください。

設備保全の見える化の基本情報

そもそも、設備保全や見える化とはどのようなものでしょうか。基本情報を解説します。

そもそも設備保全とは

設備保全は機械保全とも呼ばれ、工場のさまざまな生産設備を正常に維持するための活動です。設備を長く使用すると問題や故障が発生しやすくなり、生産効率が低下したり生産がストップしたりするリスクが増加します。

設備保全では、設備の寿命を延ばすための定期点検をしたり、故障した設備を修理したりします。設備保全と似た意味を指す「メンテナンス」や「保守」は、一般的に故障した際に修理することです。

設備保全における見える化とは

設備保全の見える化とは、設備から離れた場所からでも、設備の状況を全員がひと目で理解できる仕組みにすることです。これまで工場の設備や機械の状況は、現場で確認しなければ分からないものでした。

現在ではIoTを導入して、設備や機械をネットワークで繋ぐことでデータを集約し、離れた位置からでも状況を確認できます。多くの設備・機械の設備保全に関するデータを、リアルタイムに、かつまとめて見られるため、ひと目で設備の状況を確認することが可能です。

設備保全が難しい3つの理由

設備保全が難しいといわれてきた理由には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、3つの理由について解説します。

問題点の発見が容易でない

問題点の発見が容易でないことは、設備保全の大きな課題です。設備における小さな不具合や故障を発見できず、生産ライン停止のような大きな問題が発生した後に対応すると、手遅れの場合もあります。目視では、目に見える部分に変化が起こらなければ、事前に見つけることは難しいでしょう。一方で、過剰な保全を実施するとコストが大きくなります。

業務が属人化しやすい

設備保全は、知識や技術を持つ特定の従業員が担当するケースが多く、属人化しやすいといわれています。特定の従業員ばかりが担当するとスキルに差が付き、他の従業員による問題の早期発見が難しくなることも考えられます。見える化を進め、業務の属人化を防げるよう取り組みましょう。

古くなった設備に対応しなければならない

多くの企業は、古い設備を使用し続けています。古い設備を長く使用するほど、簿価が小さく利益が大きくなるためです。しかし、古いほど動きが悪く、故障しやすくなる傾向にあります。また、古い設備によっては、交換部品の入手が難しい場合もあるでしょう。古い設備は、問題が発生しやすくなり、多くの手をかける必要があります。

設備保全を見える化する4つのメリット

設備保全の見える化によって、稼働率やコストなどにメリットがあります。それぞれを詳しく解説します。

稼働率が向上する

設備保全の見える化が進み小さな問題点に素早く気付けると、不具合や故障が減り稼働率が向上します。従来は人の目によって問題点を探しており、発見が遅れたり解決までに時間を要したりすることがありました。問題点の発見が遅れると、設備に不具合や故障などが発生しやすくなります。設備の不具合や故障で生産ラインが止まると、生産性は大幅に低下します。

見える化する前は、過去の稼働状況をさかのぼって確認することは難しく、データとして活用できませんでした。見える化によって不具合に気付きやすくなり、状況の把握も容易になりました。加えてデータを収集できると生頻度が高く、ネックとなっている設備を認識できます。設備の交換や導入によって稼働率の低下を抑えられ、生産性の向上も期待できるでしょう。

コストを削減できる

設備保全の見える化は保全の質を高め、コスト削減にも繋がります。従来は定期的な点検を実施することで不具合を察知していましたが、必要性の薄い点検も含まれていました。

見える化によって得られるデータから、適切な頻度やタイミングの点検が可能になりました。必要性の薄い定期的な点検を削減し、適切なタイミングで点検することで人件費の削減が期待できるでしょう。また、不具合や故障が発生する前に問題を検知できると、故障の発生頻度が減り、修理にかかる時間・費用を削減できます。

データを集約できる

設備保全の見える化を実施することで、離れた場所のものを含め各設備のデータを集約できます。以前は、工場内の多くの設備や異なる場所に設置された設備などのデータを、素早く確認するのは難しい状況でした。IoTを活用して、ネットワークを経由し集約することで、多くの設備の状況をひと目で確認できるようになっています。

モチベーションの向上に繋がる

設備保全の見える化によって、稼働率が向上したりコストを削減できたりします。改善活動が従業員に定着することで、モチベーション向上にも繋がります。設備保全の見える化以外にも、グループで新たな課題の発見を進めることで、活気が生まれやすくなるでしょう。

たとえば、設備が故障した場合に、見える化によって得られたデータから、復旧作業に取り掛かるまでの時間が把握できると、その時間を短くするための方法を考えられます。その他にも、生産性を向上したり復旧作業を短くしたりする方法を考えられるでしょう。

設備保全の見える化を進める手順

設備保全の見える化には、運営する前の準備が欠かせません。3つの手順を解説します。

見える化のための準備をする

まずは、センサーによって得られるデータの見える化を進めましょう。多くの設備には元々センサーが搭載されており、稼働状況が確認できます。センサーから得られるデータを、どのように活用すべきかを明確にしましょう。

センサーが搭載されていない設備は、信号灯に光センサーを設置したり、新たにセンサーもしくはカメラを設置したりする必要があります。新たに設置する場合は、センサーの種類や設置する位置を決めましょう。工場が広く設備が多いほど、伝送距離が長くノイズに強いセンサーがおすすめです。

システムを構築する

設備のセンサーから得られるデータを集約し、見やすい形で表示するシステムを構築しましょう。センサーデータを収集するだけでは量が膨大になるケースが多く、データとして見やすく加工することが重要です。

システムを構築する際には、自社でデータの集約から加工、表示までの仕組みを考えなければなりません。もしくは、企業が提供するシステムを活用する方法もあります。

システムの運用・改善を実施する

システムの構築が完了したのち、実際に運用・改善を実施します。設備を見える化すること自体が目的ではなく、実際に運用して活用できることに意味があります。見える化によって得られるデータを活用し、小さな問題点を発見して未然に不具合や故障を防ぐことが重要です。

システムを運用して蓄積されるデータから、どのような状態になると故障しやすいのか、パターンを理解しましょう。AIを活用すると、得られたデータから学習するため、故障のパターンを検知すると自動的にアラームが鳴るだけでなく、正常時との差を抽出することが可能になります。

まとめ

設備保全の見える化とは、設備から離れた場所からでもひと目で状況が分かる仕組みです。IoTを導入しネットワークを繋ぐことで、多くの設備の状況をまとめて確認できます。コストを抑えつつも小さな不具合に気付きやすくなり、稼働率の向上が期待できます。

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