LPガス貯蔵・出荷基地で現場数字の見える化による保全効率化

LPガスの貯蔵基地では、貯蔵タンク内圧、液位、温度、ベーパー圧、サージング兆候、LPGポンプ(液送ポンプ)のモーター電流や吐出圧など、確認すべき点検項目が多数にのぼります。施設の多くは防爆エリアに指定されており、従来は保安距離を確保したうえでの目視点検と手書き記録が中心でした。また、熟練人材の確保が難しく、夜間や荒天時の巡回負担も増大していました。 これらの課題を解決するツールとして、遠隔目視に適した防爆エリア向け設計の「LC-EX10」を広域に配備いたしました。タンク外周のゲージ類やポンプ盤の指示計・電流計をカメラで定点撮影し、AIで読み取り・時系列化する運用へと置き換えます。工事不要の完全無線型ですので、停止計画を組まずに心理的・金銭的なハードルを極力低減したうえで導入いただけます。 その結果、巡回頻度を落とさずに工数だけを削減できます。しきい値を超える変動はメールやチャットツールへの通知で即座に把握でき、アラームの根拠となる過去データも同画面で参照可能になります。DXツールの導入が困難な環境下でも、気軽に仕組みを構築できる一例となります。







